日本のBtoB企業が海外向けデジタルマーケティングで成果を出すための実践的アプローチ【Webサイトの制作体制編】
本日のテーマは、海外向けWebサイトは「現地制作」か「国内制作」か? 体制別のメリット・デメリットについてお話します。
海外向けWebサイトを構築する際、「現地(海外ブランチ・子会社)で制作するのか」、それとも「日本国内(本社主導)で制作するのか」という体制の選択は、プロジェクトの成否を分ける極めて重要な分岐点です。 それぞれの「メリット・デメリット」と「適した企業フェーズ」に分けて、分かりやすく解説します。
なお、ここで言う「海外向けWebサイト」とは、日本国内向けサイトを単純に外国語訳したものではなく、特定の国や地域に向けた情報発信を目的としたWebサイトを指します。
海外向けWebサイトは「現地制作」か「国内制作」か? 体制別のメリット・デメリット
海外向けWebサイトの制作体制には、大きく分けて「現地の海外ブランチ(支社・子会社)に任せる方法」と、「日本国内(本社主導)で制作する方法」の2つがあります。どちらが良いかは、会社の組織体制や海外進出のフェーズによって180度変わります。
パターンA:現地ブランチ・子会社で制作する場合
現地のマーケティングチームや、現地の制作会社などを起用してサイトを構築するパターンです。
メリット
自然なローカライズが可能
現地のビジネス習慣、トレンド、業界用語(スラングに近い専門用語など)を熟知しているため、現地のターゲットに最も刺さる表現を最初から作ることができます。
<こんな企業・フェーズにおすすめ>
すでに海外拠点へ権限を委譲しており、現地での売上やマーケティングが独立して機能している。また、現地での独自性を重視している場合。日本の製造業は、比較的この「現地に任せる」傾向があります。
パターンB:日本国内(本社主導)で制作する場合
日本の本社マーケティング部や海外事業部が主導し、日本の制作会社(グローバル対応企業)を使って制作するパターンです。
メリット
<こんな企業・フェーズにおすすめ>
現地へのローカライズよりも、統一されたブランドの信頼性を担保したい場合。または、海外拠点を立ち上げたばかりで、サイト制作にまでリソースを割けない場合。米国企業などは、ブランドガバナンスを重視して本社主導で対応するケースが多く見られます。
「ハイブリッド型」という選択肢も
予算や体制が許すのであれば、「デザインの枠組みやシステム、コアとなる技術コンテンツは日本国内(本社)で統括し、テキストのライティングや現地の特設ページは現地ブランチに権限を委譲する」というハイブリッド型の選択肢もあります。いずれにせよ、組織体制や海外拠点のフェーズによって最適解は変わってきます。
組織体制によって、インフラ・ドメイン戦略やアーキテクチャを調整
組織体制によってサーバをどこに置くかなどのインフラ構成、ドメイン戦略が変わってくることもあります。インフラの管理は、どこがコスト負担をするか、どこが管理すると効率良いかだけで判断できるものでなく、会社のセキュリティポリシーによって制限されることもあります。海外担当部署だけでなく、情報システム部や場合によっては経営企画部などと連携して進める必要があります。
Webサイトだけに限らず、一筋縄ではいかない海外マーケティングですが地道な積み重ねこそが重要です。K&Lは中国とインドに拠点を持ち、さまざまなBtoB/BtoC企業の現地向けマーケティングを支援してきました。中国・インドでのマーケティングにお悩みの方、まずはご相談だけでもお気軽にご連絡ください。